ブランキング型生産時間の大幅削減と
型の薄化による置き型の収納効率を向上

導入機器

株式会社F&A



お話を伺った 執行役員 統括部長の山田様
品質管理/開発部 室長の和田様

F&A株式会社は、大阪府東大阪市に 本社を置く、紙器・段ボール・ディスプレイ什器などの構造設計及び抜木型を専門に行う、創業50年を超える会社である。
創業以来の「最先端の技術で未来を創る」をモットーに、国内トップクラスの企画力・技術力・実績を持つ。 抜型をはじめ、CAD面板、スリッピング・ブランキング型など、打ち抜き加工に必要な全ての型を一貫して製造・提供している。

ブランキング型生産時間の大幅削減と
型の薄化による置き型の収納効率を向上

BSI社のブランキングシステム導入によるメリットとは

F&A株式会社は、レーザー・ルーターをはじめ抜木型作成に必要となる装置一式を導入し、高い効果を挙げている。 BSI採用に至る経緯、製造時の感想などを執行役員・統括部長の山田様、品質管理/開発部・室長の和田様の2名に伺った。

BSIのシステム導入のきっかけは?

山田様「6年ほど前にNSKさんからおもしろいブランキングのシステムがアメリカにあるという紹介を受けたのが始まりです。 ちょうどその時は、弊社でもブランキングを本格的にやるための取り組みを始めていたタイミングだったので、 すぐにBSIのシステムを取り入れるべく行動を開始しました。弊社は昔から良い物、新しい物は説教的に取り入れていくというスタイルを取っていますので、 BSIに対してもすぐに行動を起こしました。」

和田様「BSIシステムの研修を受けるためにアメリカにも行きました。当時はクライアントからの要望が無い限りブランキング型を 作ることが無かったためノウハウが少なく、作る際も試行錯誤をしながらの作業でした。アメリカへの研修は、BSIのシステムはもちろんですが、 欧州の進んだブランキング型作成のノウハウ学習も兼ねていました。」

BSIのシステム導入の決め手は?

和田様「まずBSIのシステムで作るブランキング型が非常にシステマチックでした。フレームやグリッドといったパーツを組み合わせ、 ねじ止めしていくという作り方の概念が合理的に感じました。またそのパーツのラインナップも多く、様々な形状にも対応できます。 BSIでの講習を受ける前から、従来に比べ簡単に作れそうなイメージがありましたが、講習を受けて、やはりそのイメージ通り、 簡単に作ることができました。どこにどういうパーツを使っていくかというノウハウは必要ですが、それを組み立てること自体は誰でもできました。 型自体の能力にも問題なく、これならばいけると確信し、採用していくことを決定しました。」

BSIでブランキングを作った感想は?

BSIのシステムで作成された
ブランキングのオス型・メス型

和田様「ブランキング型作成の時間、手間が大きく改善しました。従来のベニヤ積層による方法ではベニヤのルーター加工やデータ作成時間、 仕上げ処理、接着など、とにかく手間が掛っていましたが、BSIではオス型、メス型ともに決められたパーツがきちんとあるので、効率的に作業ができます。 完成したブランキング型に関しても、ベニヤ積層型ではかなりの重量と厚みになるので取り扱いが大変ですが、 BSIのブランキング型は薄く軽量なので、取り扱いも簡単です。」

山田様「実は国内にも似たような概念でブランキングを作成するものがあり、一度試したことがありましたが、 大ロットでの耐久性に難があり採用には至りませんでした。それに対し、BSIは軽量で見た目は華奢な印象を受けますが、 実際には非常に耐久性が高く、大ロットのブランキングにも対応できました。」

導入後にどのような違いが?

BSIのダンパー式紙押さえ。
均一な圧で紙を押さえることが可能

和田様「1日に作れるブランキング型の量が増えました。数字的な統計でいうと、ブランキングの組み立て時間は、 オス型、メス型共に平均して30~40分あれば完成できます。それに対して従来型ではその倍の時間は確実に掛ります。 必要部材の製造なども含めると、生産キャパは従来型であれば2日に1型できるかどうかといった感じでしたが、 BSIなら1日に1型は確実に製造できます。効率化の余地はまだまだありますので今後さらに生産性を上げていけると思います。」

導入後に感じた一番のメリットは?

BSIの作業用フレームスタンドを使用
作業効率アップに貢献している

山田様「やはりBSIを使用したお客様に喜んでもらえたことです。お客様からの評価としては、 まず型のコンパクト化(薄化)による置型の収納効率のアップです。従来型の半分のスペースで型が収まる。 次に打ち抜きの回転数を上げることができたという点です。従来のブランキングではスチールを部材で使うため、 摩擦で静電気が発生してしまい紙を巻き込む原因となることも多かったが、 BSIはアルミと樹脂でパーツが出来ているものが多いため、静電気が発生せずこの問題が起こりません。 紙押さえもダンパーになっているのでバウンドの軽減効果が非常に高いです。 弊社が取引のある大手の大ロット案件で、ほぼ全てBSIのブランキングが採用されているのは、 これらの効果が確実に発揮され、お客様もそれを実感しているからだと思います。」

今後の展開について

和田様「BSIのシステムはBOBSTだけに使えるシステムだと思っていましたが、 今回のセミナーに参加して国内メーカーの打抜機にも対応実績があることが分かった。 今後は打抜機のメーカーを問わないBSIブランキング型作成のためのノウハウを構築していきたいです。 まだまだブランキングは価格・敷居が高いというイメージがありますが、BSIのメリットの1つである、 パーツのリサイクル性などをもっと出せる形状提案などをさらに推進し、ブランキングの普及に努めていきたいと思います。」

山田様「私の感覚では、まだ9割近くの現場でブランキングを人の手で行っていると思っています。 しかし、こういう単純で大変な力仕事こそ機械による自動化を推進していくことが、 働き手にとっても企業側にとってもメリットのあることだと思います。 働き手はもっとやりがいのある仕事に従事し、企業側も省力化によるコスト削減など、 双方にとってメリットのあるパッケージ業界の働き方改革を、弊社は抜木型という側面からお手伝いしていきたいと思います。」

株式会社F&A

http://www.fuji-k.com/

大阪府東大阪市に 本社を置く、紙器・段ボール・ディスプレイ什器などの構造設計及び抜木型を専門に行う、創業50年を超える会社である。

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