一度は導入を見送られながらも再評価された
段ボール製造業務管理システムSheetMaker ERP

株式会社谷端紙器製作所



東大阪市で段ボール製造を行う本社工場

株式会社谷端紙器製作所は1961年創業の大阪府東大阪市にある会社。長尺対応のプリスロを保有し、外装用段ボールケースの製造を手掛ける会社である。

SheetMaker ERPとは

段ボール業界における極小ロット・多品種・短納期に対応した同社オリジナル開発の段ボール製造業統合管理システム。
大ロット受注が減り、小ロット・短納期化が進み、従来の紙媒体での情報管理方法を用いた業務管理方法では 顧客のニーズに素早く対応しきれない状況になりつつある段ボール業界において、商品の作成・受注から 発注・生産計画・生産実績・配送・出荷・在庫管理に至るまで、段ボール業界に特化した業務内容と情報を一元管理させる事により、 目的の情報を最速で簡単に取り出せることを目的としたERPソリューションである。

- SheetMaker導入の経緯

マスタ画面
段ボール製造業務に特化した商品マスタ画面。
CAD図面使用の図面登録、セット組、工程入力可能

代表取締役の谷端氏にSheetMaker導入の経緯を伺った。
谷端氏 「システムの導入は2020年からプロジェクトがスタートし、既存システムとの平行運用を経て、 翌年の2021年にはSheetMaker単独運用に完全に切り替わり、現在に至っています。実は約5年前にも一度導入検討を行ったのですが、 その時は比較検討を行っていた大手システムメーカーの方を選んだという過去があります。」

- 一度検討から外れたSheetMakerを再度視野に入れた背景は?

指示書出力画面
受注毎に現場に配布する資料、事務所で受注履歴を
確認出来る資料を発行する。

谷端氏 「その5年前に発注したメーカーは大手でしたが、特に段ボール業界に特化したシステムというわけでもなく、 段ボール業界のこともほとんど分かっていない状態だなと感じることが打ち合わせの中で多々ありました。 打ち合わせ時に関しても、我々はシステムのことを十分に分かっていない状態の中で仕様に関する要求は出すのですが、 それが弊社にとって最適解なのかどうかは当然分かりません。向こうも我々の言う通りにシステムを作ってきてはくれますが、 逆に言えばそれだけで、こちらの要求に対して向こう側から何か感心するような仕様・改善提案があるわけでもなく、 出来上がったシステムはお世辞にも使いやすいと言えるものではありませんでした。現場の声があまり反映されていないものになってしまったという感じでした。
そんな中、システム更新の時期が来たのですがその更新費用が非常に高価で、とてもそのまま更新継続という気にはなりませんでした。 これを機にプロの提案を再度聞いてみたいと思うようになり、SheetMakerを再検討したのがきっかけです。」

- SheetMakerに切り替えた要因は?

受発注登録画面
段ボール製造業務に特化した受発注画面。
手配する段ボールシートも受注数に応じて
取数計算された結果を表示。

谷端氏 「当然ですがNSKさんは業界のことを熟知している上、SheetMakerも段ボール業界専用のERPシステムでしたので、 打ち合わせは前回と比べて非常にスムーズだったと記憶しています。機能的なものも業界の業務フローに則ったものであり、 導入コストとその後の保守費用に関しても前システムと比べて安価になる。 システム切り替えの手間を考えてもSheetMakerの方が将来の業務改善に繋がると判断し、入れ替え導入を決定しました。」

-SheetMakerの運用状況は?

生産計画
工程毎にまとめられた生産データを納期や優先度の
高い順に並び替え可能。生産機の処理能力を入力して
作業終了時間のシミュレーションにも対応。

谷端氏 「システムの開発プロジェクト開始から単独運用への切り替え完了まで約1年半ほど。 個人的には開発時のやり取りがスムーズだったこともあり、想定していたよりも早くシステムが立ち上がったなと思っています。 今では大きなやり取りもほぼ無くなり、安定して運用できていると思います。
SheetMakerを日々使用している社員も、従来のシステムよりも動作レスポンスが早くなり作業スピードが2~3倍に早くなった、 案件ごとの情報管理がやりやすくなった、従来であれば2回入力しないといけなかったものが1回で済むようになった、 などの声を聞いています。私自身も、前のシステムがどんなものだったかを忘れてしまうぐらいに日常業務になじんでいると感じています。」

-今後の要望望について

生産指示書
生産指示書をEXCELベースで
簡単に発行できる。

谷端氏 「将来的には大阪市内にも拠点を持ちたいと考えていますが、今のSheetMakerの仕組みでは、 異なる拠点間での運用には課題があると思っています。是非クラウドベースのSheetMakerを希望しています。」

受注変更画面(カスタマイズ部分)

受注情報の変更が多いため、変更に費やす手間を短縮したい要望に対応。
受注Noを入力するだけで、納期や納品先、注文Noを変更出来る画面をカスタマイズにて実装。

株式会社谷端紙器製作所

http://tanihatashiki.jp/

1961年創業の大阪府東大阪市にある会社。長尺対応のプリスロを保有し、外装用段ボールケースの製造を手掛ける会社。

導入ソリューション

段ボール業界向け業務管理システム
Sheet Maker

詳しくはこちらSheetMakerは段ボール業界向けに作られた、業務統合管理システム。

サンプルカッター
Kongsberg XLシリーズ

詳しくはこちら段ボールからフォーム材、スチレンボード・カーペット材など、あらゆる資材の加工が可能なマルチカッティングマシン。

総合設計CADシステム
Artios CAD

詳しくはこちら世界中で使用されるグローバルスタンダートCAD。図面作成だけでなく、作成物の情報管理機能(データベース)を持ち合せるため、リピートオーダーや作成情報をCADで管理できる。過去の作成物を無駄にせず資産として運用する要のソフト。

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