加工一貫体制を強力にサポートする
マルチブランキングマシン MBM

株式会社倉岡紙工


お話を伺ったCEO 倉岡氏(右)と
営業部部長 三島氏(左)

株式会社倉岡紙工は1965年熊本にて創業。紙製パッケージの企画・製造、特に板紙を使用した印刷紙器とE段貼り合品を用いた美粧段ボール製の食品系パッケージを主に手掛ける。 4年前の熊本地震で大きな被害を受けたが、2020年5月1日より新工場がスタート。世界トップクラスを誇るクリーン紙器工場では、これまでは製造の難しかった医薬・化粧品といった分野にも進出。 九州で完結できるリーディングカンパニーを目指している。

2020年5月1日に稼働を開始した
世界トップクラスを誇るクリーン紙器工場

一連のソリューション導入きっかけは?

倉岡氏 ズバリ『生産性向上』と『品質安定』です。弊社だけでなく紙器業界全体に言えることだと思いますが、 紙器製造業のボトルネック工程である打ち抜きとムシリ工程の改善に向けて、MBMNS-Crease Line 8ATC、 また営業力・提案力強化に向けてKongsberg X。そしてその作図ソフトとしてArtiosCADを導入しました。

打ち抜きに関しては、これまでは職人による面堀りと罫線テープによる対応でした。それぞれ問題となっていたのは面堀りでは段取りに2~3時間を要してしまう点と、 作業者によって品質にバラつきがどうしても出てしまう点で、罫線テープでは短い部分で抜き途中で剥がれてしまうリスクがあることが課題でした。

テープ剥がれに関しては私自身も過去に経験があり、その時は剥がれに気づかず最後まで通してしまい罫線不良の発覚後イヤな汗をかいた思い出があります。 以降テープ剥がれが怖くなり途中チェックのため機械から離れられなくなってしまい、加工中はずっと不安が付きまとうようになってしまいました。

ムシリに関してはどこも同じかと思いますが、人手に頼った労働集約型になって品質確保の難しさや重労働ゆえの人材離れが問題点でした。 カット機に関してはこれまでサンプル作成を外注しており、そのリードタイムが1週間ほどかかることが営業的な問題でした。それらを総合的に解決する策を考えたのがきっかけです。

NSKのソリューションを最終的に決定した要因は?

2020年5月1日稼働開始した新工場

倉岡氏 ムシリの機械化検討に関しては他の会社との比較を当然しており、実機見学も全ての会社で実施しました。 その中でMBMの導入ユーザ様へ視察させて頂いた時、そこの工場長とオペレータさんの話を直に聞くことができ、 MBMが弊社の求めるスタイルに最もマッチしたものであると確信することができました。弊社が求めるスタイルはできるだけ省人数で現場を運営することであり、 そのためには一人が複数の作業を行う兼任のスタイルを取れることが重要です。MBMはそれを満たすことができる操作性でした。

あとはサポート面も考えて同じメーカーから導入したいと考えていましたが、NSKさんが最もハイエンドでしかもすべての問題を解決するための答えと実績を持っていました。 NSKさんを選択することは必然的なものでした。

MBMの使用感はどうか?

倉岡氏 MBMに関しては、4000~数万ショット単位の案件を主に振り分けていますが、まず少人数でありながら圧倒的に作業が早くなりました。

これまでの事例では、10万ショットのムシリを従来の手作業であれば3人がかりで3日は要していたものを、MBMでは2人の作業者が付いて1日でやりきることができました。 段取りに関しても新規のもので約20分程度、リピート案件であればプリセットから設定が呼び出せるので10分程度で完了できます。 その作業も誰でも覚えられるほどの簡単さですので非常に取り回しのきく機械です。現在では複数の人員が兼任で機械操作を行う体制を構築しています。

品質に関しても紙粉やヒゲの軽減効果が目に見えて現れています。紙揃えがしっかりしていればピン跡や汚れも全くありません。 また手作業ではムシリ作業に追われてほぼ不可能だった、目視検査を行いながらの作業ができるようになりました。これも品質向上に一役買っています。

意外な効果としては、サックマシンでの貼り工程の作業性向上です。これまで手ムシリでは詰まりなどが生じて段取りに手間がかかっていた形状のものが、 MBMで抜いたものでは出ない。手ムシリ時に出ていた紙の微妙な反りがMBMでは出ていないようで、おそらくピンを使った均一な力で抜くことで反りの発生が防止されているのだと思います。 おかげで問題の出そうな形状に関しては貼りの工程からMBMで抜いてほしいと指定が入るようになりました。

NS-Crease Line 8ATCの使用感はどうか?

NSCreaseLine 8ATC。
データを出力後は全自動で加工。
その間は別の業務を行える

倉岡氏 木型屋さんから受け取ったCAD図面を元に面板データをArtiosCADから作成していますが、面板を作成する専用機能が充実しているので、 ほぼ1ステップに近い形で面板データが作成できます。普段CADソフトを使用しない私でも覚えやすかったです。

機械は高さの制御やツールチェンジも全て自動なので加工をスタートした後は完全に他の業務に回ることができ、兼任のスタイルにも非常にマッチしていると思います。 打ち抜きの現場でも面板に移行したことによって、面掘りに要していた時間短縮や品質の安定化、トムソン機の処理回転数向上が図れています。 罫線テープとは違い面板なら途中で剥がれの心配もなく、オペレータも安心して機械を回せます。

CAD/CAMの使用感はどうか?

倉岡氏 こちらに関しては全く作図経験のなかった若手の男性社員に担当させていますが、こちらも覚えやすいシステムだったので思ったよりも早く立ち上がり、 現在では問題なく稼働しています。サンプル作成の即対応も可能になり、狙い通りの導入効果が出ています。

稼働にも余裕が出てきましたので、今後はサンプル作成だけでなく、極小ロット案件の獲得にも活用していく計画です。

営業の観点からもメリットが多く出ているとのことだが

サンプル作成のリードタイム削減の
ために導入されたKongsberg X。
今後は極小ロット生産にも活用予定

三島氏 営業的なメリットとして大きいのは、短納期化と品質向上の2点です。

短納期化はムシリの短時間化による納期逼迫の削減と、先ほども話にあった営業提案時のサンプル提出の即時対応ができるようになったことです。 やはり営業としてはお客様をお待たせするというシチュエーションはできる限りなくしたいので、非常に助かっています。 品質向上に関しては、ムシリを機械化したことによるキズやミスの軽減効果が実際に出ているだけでなく、営業時にPRポイントとしても使えます。

新しいクリーン工場体制を生かし今後特に力を入れていきたい分野として医薬・化粧品パッケージがありますが、高次元の製造環境体制を求められる分野に対しても、 MBMによるムシリの機械化は大きなアピールポイントになりますし、営業としても自信をもって自社の製造体制を説明できます。

今後のビジネス展望について

倉岡氏 5月に稼働を開始した新工場。その機能の目玉の一つである省力化に向けて、今回導入したソリューションも多大な効果を上げています。 熊本から九州・全国に向けて、紙パッケージのイノベーションに挑戦していきたいと思います。

株式会社倉岡紙工

https://kuraokashiko.co.jp/

1965年熊本にて創業。紙製パッケージの企画・製造、食品系パッケージを主に手掛けています。 2020年5月1日より新工場がスタート。これまでは製造の難しかった医薬・化粧品といった分野にも進出。九州で完結できるリーディングカンパニーを目指している。

導入ソリューション

小ロット生産対応型
マルチブランキングマシンMBM

詳しくはこちらパッケージ、カード、台紙、ラベルなどを落丁するマシンとしてリリースされた 小ロット生産型ブランキングマシンである。 ツインヘッドタイプは入れ子や付け合わせを含む配置に最適。型を作成する必要がなく、多種多様なブランクス形状にフレキシブルに対応できる。

インテリジェンス面板作成機
CRESE LINE 8ATC

詳しくはこちら面板加工専用機。オートツールチェンジャー付き面板作成システム。検査用カメラも搭載され、木型製造のクオリティを守ります

サンプルカッター
Kongsberg Xシリーズ

詳しくはこちら段ボールからフォーム材、スチレンボード・カーペット材など、あらゆる資材の加工が可能なマルチカッティングマシン。

総合設計CADシステム
Artios CAD

詳しくはこちら世界で使用されるグローバルスタンダートCAD。図面作成だけでなく、作成物の情報管理機能(データベース)を持ち合せるため、リピートオーダーや作成情報をCADで管理できる。過去の作成物を無駄にせず資産として運用する要のソフト。

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